iPhoneの電源ボタンが陥没する僅か2つの原因と直し方とは?
iPhoneの電源ボタンが陥没!?
今回の記事では、iPhoneの電源ボタンの陥没についてお話ししておきます。
おそらくあなたは、いま現在、iPhoneの電源ボタンの陥没にお悩みなのでしょう。電源ボタンが陥没すると電源が切れなくなったり、スリープに出来なかったりと何かと不便ですよね。
今日は『iPhoneの電源が陥没する3つの原因』と『直し方』についてお話ししていきます。それと応急処置の方法についても触れていきますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
iPhoneの電源ボタンが陥没する2つの原因とは?
まずはiPhoneの電源ボタンが陥没する原因についてお話ししていきたいと思います。
これは考えられるのが2つありまして、それぞれ以下のとおりです。
- iPhoneを落とした際にフレーム部分が歪んでしまった
- 電源ボタンの経年劣化
僕がiPhone修理店で働いていた時、電源ボタンの陥没は上2つのどっちかが原因である事がほとんどでした。
僕は今まで2000台以上のiPhoneは診てきましたので、はっきりと断言できます。
落下によるフレームの歪み
iPhoneを落とした時に、フレーム部分が歪む事があります。
運悪く電源ボタン側から落としてしまって、フレーム部分が歪んでしまうと、もちろん電源ボタンにも影響があります。
もし電源ボタンの周りが歪んでいたり、へこみがあるなら落下が原因と見て間違いありません。
電源ボタンの経年劣化
電源ボタンもバッテリーと同じように経年劣化します。使えば使うほど劣化し、ついには陥没してしまうという事があるんですね。
これはiPhone5など、古い機種に多いです。もしお持ちのiPhoneが古い物で、特に電源ボタン周りにダメージがないのに陥没したのでしたら、経年劣化が疑われますね。
iPhone電源ボタンの陥没の直し方とは?
これまでのお話で、iPhoneの電源ボタンが陥没する原因は分かりましたね。ここからはその直し方についてお話ししていきます。
自己修理はほぼ不可能!?
直し方はたったひとつで『スリープボタン交換』です。これは今ついてる電源ボタンを外して、新しい物と付け替えるって事です。
でもこれ、自分でやるのはほぼ不可能です。パーツは通販で買えますけど、なにせ修理が難しすぎる!
難易度は画面やバッテリー交換の比じゃありません。正直なところ僕が修理店で働いていた時、電源ボタンの交換は一番やりたくない修理でした。笑
何せ工程が多すぎます。画面を外し、バッテリーを外し、最後に基盤も外さなければなりません。ほとんど全分解に近いんです。
それを元の状態に戻し、最後に動作確認をするわけですが、もし不備がある場合はもう一度やり直しです。スムーズにいけば2時間くらいで終わりますが、僕はやり直しが続いて5時間くらいかかった事がありました…。
よほど自信があるのならアレですが、僕は電源ボタンの自己修理はおすすめしません。難しすぎるのと、リスクが大きいので、やっぱり修理店に任せた方が安心です。
iPhoneの電源ボタン修理にはいくらかかる?
じゃあ電源ボタンの修理にはいくら料金がかかるのでしょうか? 現時点(2019年01月31日)での料金を調べてみました。
今回は正規店と非正規店、どちらもチェックしました。ぜひ参考になさってください。
Appleでの修理金額は?
Appleで修理を受ける場合、以下のようになります。
Appleでは電源ボタンの修理は『その他の修理』として扱われます。この表のとおり、AppleCare+に加入と未加入でだいぶ違いますね。
非正規店での修理金額は?
次に非正規店での修理金額を紹介します。Apple以外の修理屋さんって事です。
ちなみに非正規店はお店によって金額が違いますので、ひとまず今回は『あいさぽ』というお店の料金を載せておきます。業界最大手の店なので、まぁ一つの指標になるでしょう。
ご覧の通り、Appleに比べて安いですね。価格が安いのは非正規店の魅力です。
ですが非正規店には安いというメリットがある分、もちろんデメリットもあります。そこら辺が気になる方は~という記事を読んでみて下さい。
電源ボタンが陥没して使えない時の応急処置とは?
電源ボタンの陥没は、修理をしないと直せないというのが分かりました。
とは言え、いずれ修理や買い替えをするにしろ、そのままの状態だと不便極まりないと思います。
そこで応急処置のご紹介です。電源ボタンが陥没して使えない時は『Assistive Touch』を使いましょう。
電源ボタンの代わりに!? 便利なAssistive Touchとは?
Assistive TouchはiPhoneの機能の1つで、いろんなボタンの代わりになってくれる便利なやつです。
電源ボタンはもちろん、ホームボタンの代わりにもなるため、今後ホームボタンが壊れた時にも使えますね。
この機能、はじめて聞いた方もいらっしゃると思います。なので出し方と設定方法をご紹介したいと思います。
Assistive Touchの出し方
まずiPhoneのホーム画面から『設定』に入りましょう。そして『一般』→『アクセシビリティ』と進みます。
するとその中に『Assistive Touch』という項目が見つかります。これをオンにしてもらえれば、画面上に丸いアイコンが表示されます。
そしてこのアイコンをタップすれば、以下のような画面が開きます。この中で『デバイス』を選んでタップしましょう。
すると以下のような画面に進みます。そしてこの中から『画面をロック』というのを押してもらえれば、画面をスリープ状態に出来ます。このようにして電源ボタンの代わりに使うわけです。
以上がAssistive Touchの出し方と使い方です。
スリープ状態から解除できない!?
Assistive Touchでスリープ状態に出来ますが、今度は画面を点けれなくなるという問題が出てきます。
でもご安心ください、スリープ状態にした後iPhoneに充電コードを挿せば、ちゃんと画面は点きます。
なので電源ボタンを直すまでは、しばらくそういう風にして対応しましょう。
終わりに
今回は電源ボタンが陥没・故障する原因と直し方、応急処置の方法をご紹介させて頂きました。
ずっとAssistive Touchを使うというのも不便なので、出来るだけ早いうちに修理か買い替えをしましょう。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。